Swiftを学ぶとき,強力な味方になってくれるのがプログラミングスクールです。
ただ,プログラミングスクールはたくさんあるので,どれを使えば良いかわからない方も多いと思います。
そこで今回は,Swiftを学ぶときに知っておきたいこと,そして,あなたがSwiftを学ぶ上で強い力になってくれるプログラミングスクールについて徹底解説します。
勉強をはじめるときに知っておきたいこと
いちばん難しいのは継続すること
まず,期待させてはいけないように現実を書くと,勉強をする上でいちばん難しいのは継続することです。
今,この記事を読んでいる方の中にも「ブログを書いたことがある」「ダイエットをしたことがある」という方も多いと思います。
しかし,それをひとりで継続するのは容易なことではありません。
「そんなことない,いつも独学でできている」という方は,継続に関して心配する必要はないでしょう。
一般的に独学層,または自分で勉強しながら知らないところだけを補助的にスクールなどで学べるという人は,全体の1割以下と言われています。
なので,「自分は独学ではできない」「なかなか続かない」と嘆く心配はありません。独学でできる人が少数派なのであって,普通の人は何かしらのサポートがあって当然なのです。
そのためにあるのがプログラミングスクール
そこで,登場するのがプログラミングスクールをはじめとしたスクールです。
ひとりでダイエットするのが苦手な人でも,マンツーマンでレッスンをしてもらえば高確率でダイエットは成功します。同じようにプログラミングもひとりでは「わからない部分がわからない」という闇に陥ってしまうこともありますが,スクールを利用すれば,何がわからないかを丁寧に指導してもらえます。
今はプログラミングスクールが用意したカリキュラムをこなすだけではなく,ひとりひとりの目的(転職に必要など)に合わせたフルオーダーメイドのサービスを行っているところも多いので,ゼロから学びたいというだけでなく,自分が必要なところだけを選んで学習するといった使い方も可能です。
プログラミングスクールに通う目的を決めよう
成功する人:目的を持ってプログラミングスクールに通う人
プログラミングスクールを利用して成功する人(この場合は経済的にがわかりやすいでしょうか)は,目的を持ってプログラミングスクールを利用します。たとえば,「転職したい」「手に職をつけたい」などです。
ただ,これは今の時点では,そこまで明確になっていなくても問題はありません。今の仕事が不安定だから,ITエンジニア(プログラマやWebデザイナー)として転職したい。転職するためにプログラミングスキルを身に付けたいくらいのぼんやりとしたモノが見えていれば良いでしょう。
ここまで見えていれば,実際にプログラミングスクールに入る前のカウンセリングでより具体的に落とし込んでいくことができます(←専門的な部分は思い切り受け身になってしまっても問題ありません)。
失敗する人:プログラミングスクールに通うことを目的にする人
プログラミングスクールを利用して失敗する人は,プログラミングスクールに通うこと自体を目的にしてしまう人です。自分が転職するのか,または趣味レベルで良いのかもわからず,「ただ,プログラミングスクールに通えばなんとかなる」と思っている方は,高い授業料をドブに捨てることになりかねません。
もし,プログラミングスクールに通えば全員すぐに転職できる(もう少し先のビジョンで言うと「高所得になれる」)と思っていたら,それは大きな間違いです。
よく「手段を目的にしない」と言われるように,プログラミングスクールも何をやるために通うのかという目的を決めてから利用するようにしましょう。
Swiftを学ぶときに押さえておきたいキーワード
プログラミングスクールでSwiftを学ぶときに知っておきたいキーワードをかんたんに紹介します。
Swift(スウィフト)
Swiftは,macOSやiOSで利用できるプログラミング言語です。macOS向けのアプリやiOS向けのアプリ(iPhoneアプリ)を開発するときに使われます。もう少し噛み砕いて言うと,MacのアプリやiPhoneアプリを制作するときは,Swiftを使って開発することになります。
これまでアップル製のOSで動作するアプリケーション開発には,Objective-C(オブジェクティブ シー)という言語が使われてきましたが,現在はSwiftが使われています。
また,iPhoneアプリと双璧をなすAndroidアプリは,Javaを使って開発をします。もっとも,現在はJavaと互換性の高いKotlinを使って開発するのが主流となりつつあります。
Xcode(エックスコード)
Xcodeは,アップルが開発したソフトウェアを開発するための統合開発環境(IDE)です。統合開発環境には,プロジェクト管理やバージョン管理,GUI(グラフィカルユーザインタフェース/ここでは「見た目」のことだと思って間違いありません)の作成ができる環境がそろっています。つまり,Xcodeだけあれば,MacアプリやiPhoneアプリが制作できることになります。「Xcode」は,Mac App Storeから無料でダウンロードできます。
プログラミングスクールでiPhoneアプリ制作を学習するとき,Xcode(統合開発環境)にSwift(プログラミング言語)を使ってiPhoneアプリ制作に必要なコードを書いていく形になります。
プログラミングスクールの上手な選び方
目的に合ったプログラミングスクールを選ぼう
いよいよ,プログラミングスクールを選んでいきましょう。
プログラミングスクールを選ぶときは自分の目的に合ったところを選ぶことが大切です。
結論から書いてしまうと,未経験からプログラミングを学習して転職支援が受けられるJavaやPHP,Rubyとは異なり,Swiftのカリキュラムでは,転職支援が受けられるプログラミングスクールはありません。これは,未経験からでも働ける求人数が少ないためです(Javaなどは未経験から働ける求人が多数あります)。
もし,あなたがプログラミングを学ぶ目的の最優先が転職支援を受けることなら,Javaなどを学び,そのあとでSwiftを学習するという順番でも良いでしょう。
一方,「Swiftを使ったiPhoneアプリ制作の方法を学びたい」という方は,プログラミングスクールを利用する価値は十分にあります。そのあと,「iPhoneアプリ制作」という実績をもって転職活動をする,またはフリーランスとしてアプリ開発の案件を受注する,もしくはアプリを販売する広告による収益化をすると良いでしょう。
この前提で,Swiftが学習ができるプログラミングスクールを分類してみましょう。
- TechAcademy「iPhoneアプリコース」
- PlayGround「Swiftコース」
- CodeCamp「アプリマスターコース」
- プログラミングジャパン
「TechAcademy」は,転職こそゴールにしていませんが,カリキュラムのレベルがとても高いので,かなり実用的なスキルが身につきます。レベルが高いというと難しい感じがして不安になる方もいるかもしれませんが,スタートは初心者レベルに合わせているので心配はいりません(僕も実際に受講していました)。
「PlayGround」は,Swiftを使って実践的に速くアプリ開発ができます。
「CodeCamp」はやさしいレベルです。エンジニアとして実用的かというと多少心もとない感じは否めませんが,これをきっかけにはじめるというのにはちょうどよいレベル感と言えるでしょう。Swiftを使ったiPhoneアプリ開発とJavaを使ったAndroidアプリ制作が学べます。
いくつか申し込み後,合っていると感じたところで本契約
なんとなく,プログラミングスクールの目星がついたら,実際にいくつか申し込んでみましょう。実はこれが大切だったりします。なぜかというと,文章や公式サイトの雰囲気,評判・口コミだけでは,どうしても「自分に合っているのか?」という個々の事情までは測れないからです。
そのため,各種プログラミングスクールでは,契約前に無料カウンセリングや体験学習ができるようになっています。費用は一切かからないので,ある程度フィルタをかけて絞り込んだら,2つ3つ気になるプログラミングスクールの無料カウンセリングに申し込んでみましょう。