Javaのプログラミングスキルは,世界中で求められています。しかし,プログラミングを独学するのは困難で,最適な学習環境を見つけるのが難しいと感じている方も多いと思います。
この記事では,Javaを効率的に学ぶためのプログラミングスクール選びのポイントを詳しく解説します。スクールの選び方,スクールで学ぶメリット,そして自己学習のアプローチまで,あなたのJava学習の成功に向けた情報を一堂にまとめました。
あなたのJava学習の一歩を踏み出すためのガイドとして,ぜひご活用ください。
目次
なぜJavaを学ぶべきなのか?
プログラミング言語の選択は,初学者が迷うことのひとつです。もっとも,プログラミングはひとつの言語を習得すればいいというわけではなく,時代の流れや需要に合わせて学習を続けていく必要があるので,「どれかひとつに絞らないといけない」と考え込む必要はありません。以下,ビジネスや業界を問わず幅広く利用されているプログラミング言語として,Javaの重要性について解説します。
Javaの重要性と市場価値
Javaは,1990年代初頭にサン・マイクロシステムズ(現オラクル)によって開発されたプログラミング言語です。その堅牢性,拡張性(スケーラビリティ),そして「一度書けばどこでも動作する」(Write Once, Run Anywhere)という特性から,企業向けのアプリケーション開発を中心に幅広く採用されています。
Javaの市場価値は高く,常にプログラミング言語ランキング(TIOBE Index,毎月更新されるプログラミング言語の人気を示す指標)の上位に位置しています。世界的にみても,Javaの求人は多く,Javaのスキルを持つ開発者は高い需要があります。これは,金融業界や電子商取引,ビッグデータ,Androidアプリ開発など,Javaは多種多様な業界とアプリケーションで用いられているからです。
Javaの利点と活用シーン
Javaの主な利点としては,次のようなものがあります。
- プラットフォーム独立性: JavaはJVM(Java Virtual Machine)上で動作するため,異なるハードウェアとオペレーティングシステム上でも同じJavaコードを実行できます。
- オブジェクト指向プログラミング: Javaはオブジェクト指向設計(OOD)を採用しています。これにより,再利用性,拡張性,そしてメンテナンス性が実現されています。
- 豊富なAPIと開発ツール: Javaには標準で提供されるAPI(Application Programming Interfaces)が豊富であり,またEclipseやIntelliJ IDEAなどの強力な開発ツールも利用可能です。
APIとは,ソフトウェア同士が連携し情報や機能を共有するための仕組みです。開発者はAPIを使用して他のアプリケーションと連携し,相互にデータや機能を利用できます。
これらの利点により,Javaはエンタープライズ(企業や組織)レベルの大規模アプリケーション開発から,Webアプリケーション,データベース接続,ネットワークプログラミング,そして最も顕著なのがAndroidスマートフォン向けアプリケーション開発など,幅広いシーンで活用されています。
特にAndroid開発においては,Javaは主要な言語として利用されています。世界中の大部分のスマートフォンがAndroid OSを搭載しているため(約70%のシェアがあります),Javaをマスターすることは,広大なユーザーベースを持つアプリケーションを開発する扉を開くことにも繋がります。
また,ビッグデータの領域でもJavaは一角を担っています。Apache HadoopやApache Sparkなどのビッグデータ処理フレームワーク(ソフトウェア開発のための基盤)はJavaで書かれており,これらを効果的に使用するためにもJavaの理解は有利となります。
さらには,Javaの成熟度と堅牢性から,金融業界やeコマース業界など,セキュリティと信頼性が特に求められる分野で多く採用されています。これらのシステムでは,取引の正確性とデータの完全性が求められるため,エラーハンドリング(プログラム内で発生するエラーや例外を検知し,適切な対処を行う仕組みや手法のことです)や例外管理のようなJavaの特性が重宝されます。
以上のように,Javaを学ぶことは,多岐にわたる市場と業界での就労機会を切り拓くことにつながります。これらの要素からもJavaの学習価値は高く,自身のスキルセットを充実させるために,Javaを学ぶことは有益な投資と言えるでしょう。
プログラミングスクールでJavaを学ぶメリット
独学によりプログラミングを学ぶことは可能ですが,プログラミングスクールで学ぶことには数々のメリットがあります。複雑で深い知識を要するプログラミング言語においては,専門的なカリキュラムとサポート体制を持つプログラミングスクールで学ぶ利点は大きいといえるでしょう。
専門的なカリキュラムと学習環境
プログラミングスクールでは,プロのエンジニアや教育者が作成した専門的なカリキュラムを通じてJavaを学びます。これらのカリキュラムは,プログラミング初心者がJavaの基礎から始め,最終的には高度なテクニックやパターンを理解することを目指したものです。このような体系的な学習プロセスは,自己学習では得られない深い理解を導いてくれます。
メンターによるサポート
プログラミングスクールでは,経験豊富なメンターがサポートしてくれます。これは独学では得られないサポートであり,プログラミングを学ぶ過程で遭遇する多くの課題を克服する手助けとなります。
キャリアサポート
多くのプログラミングスクールでは,就職・キャリアサポートも提供しています。プログラミングスクールによっては,履歴書/職務経歴書やポートフォリオの作成支援,面接対策,就職活動のアドバイス,業界ネットワークへのアクセスなどを提供しています。
これらのサポートは,特に初めてのプログラミング職を求める方やキャリアチェンジを目指す方にとって,貴重なものとなります。Javaを学ぶこと自体が市場価値を上げる一方で,これらのサポートを通じてさらに自身のキャリア活動を強化することが可能です。
以上のように,プログラミングスクールでJavaを学ぶことは,専門的なカリキュラム,サポート体制,そしてキャリアサポートにより,独学だけでは得られない価値を提供しています。自身の学習スタイルやキャリア目標に合わせて,プログラミングスクール選びを検討してみてください。
Javaプログラミングスクールの選び方
数多くのプログラミングスクールが存在する中で,どのスクールが自分に最適なのかを決定するのは容易なことではありません。そのために,以下の要素を考慮することが重要です。
スクール選びの重要な要素
プログラミングスクール選びにおいて,まず考慮すべきは教育内容とカリキュラム,コストパフォーマンスです。これらを基に,自分の目標とニーズに合ったスクールを選ぶことが求められます。
教育内容とカリキュラム
まず最初に,教育内容とカリキュラムに注目しましょう。Javaの基本的な文法から高度なテクニック,オブジェクト指向プログラミングやデータベース操作など,どの程度の内容がカバーされているかを確認します。さらに,実際の開発環境を模倣した学習が行われているかも重要なポイントです。
コストパフォーマンス
次に,コストパフォーマンスを考慮します。スクールの費用は,その教育内容とサポート,提供されるリソースに見合っているか確認しましょう。また,支払いプランや教育訓練給付金,返金保証など,自分の支払い能力に合わせた選択肢があるかも重視すべき点です。
自分の目標とニーズに合ったスクールの選び方
以上をもとに,最後に自分の目標とニーズに合ったスクールを選びます。たとえば,フルタイムで学べるスクールを探しているなら,そのスクールがフルタイムのプログラムを提供しているか確認します。また,キャリアチェンジを目指している場合,就職/転職サポートが充実しているスクールを選びます。
スクール選びは,自分の目標とニーズに合ったスクールを見つけることです。そのため,自分自身の目標とニーズを明確にし,それを基にスクールを比較・検討することが重要です。
Javaが学べるプログラミングスクール
Javaが学べる主なプログラミングスクールをまとめて紹介します。Javaに関しては,テックアカデミーさんが「Javaコース」のほか,プログラミング学習から転職支援までが受けられる「エンジニア転職保証コース」があるので,充実しています。
テックアカデミー Javaコース,エンジニア転職保証コース
運営会社 | キラメックス株式会社 |
受講スタイル | オンライン |
年齢 | 不問 (転職保証コースは20歳以上32歳以下) |
主なコース | はじめての副業コース Webデザインコース Javaコース PHP/Laravelコース Ruby on Railsコース Pythonコース AIコース データサイエンスコース エンジニア転職保証コース |
受講期間 | 4週間 8週間 12週間 16週間 |
転職支援 | あり |
転職保証 | 転職失敗で全額返金 |
対応地域 | 全国 |
価格相場 | 【各種コース】 4週間:174,900円 8週間:229,900円 12週間:284,900円 16週間:339,900円 【転職保証コース】 16週間:547,800円 |
支払い方法 | ・クレジットカード ・銀行振込 ・コンビニ決済 ・Amazon Pay ・PayPay |
「TechAcademy(テックアカデミー)」は,キラメックス株式会社が運営するプログラミングスクールです。パーソナルメンターが付くことによって,短期間でプログラミングスキルが身に付きます。
TechAcademyは,以下のコースでJavaを学習することができます。
- Javaコース
- エンジニア転職保証コース
「Javaコース」は,Java Servlet/JSP(Web開発で使われるJavaの技術)を学習し,Webアプリケーションを開発するコースです。JDBC(Java Database Connectivity)を使ったデータベース連携アプリや,お問い合わせフォーム,メッセージボード,日報管理システムなどを開発します。
「エンジニア転職保証コース」は,16週間で未経験からエンジニア転職を目指すコースです。プログラミング学習では,Javaプログラミング基礎・応用を学習し,AIプログラミングの知識も習得しデータ解析なども実践していきます。また,転職活動では,専属のキャリアカウンセラーが,カウンセリング,履歴書・職務経歴書の添削,面接対策などIT企業への転職が決まるまで徹底サポートします。
「エンジニア転職保証コース」は,内定が出ない場合は受講料が全額返金される保証があります。
プログラミング初心者から転職を考えている方は,プログラミング学習から転職活動までをサポートしてもらえる「エンジニア転職保証コース」を選ぶとよいでしょう。
2018.09.12
テックアカデミー:自己実現をサポートするオンラインプログラミング学習
ここでは,「TechAcademy」の特徴や利用の流れなど徹底解説します。 テックアカデミーとは何か テックアカ...
DMM WEBCAMP 学習コース
運営会社 | 株式会社インフラトップ |
受講スタイル | ・通学 ・オンライン |
年齢 | 不問 |
主なコース | DMM WEBCAMP 学習コース ・はじめてのプログラミング ・Java ・PHP/Laravel ・Python/AI ・Webデザイン DMM WEBCAMP エンジニア転職 マケキャンbyDMM.com ・転職コース ・学習コース |
受講期間 | 4週間〜16週間 |
未経験 | 可能 |
転職支援 | あり(DMM WEBCAMP) |
転職保証 | 転職失敗で全額返金 |
対応地域 | ・スクール(東京・大阪) ・オンライン(全国) |
料金 | 【DMM WEBCAMP 学習コース】 ・4週間:169,800円 ・8週間:224,800円 ・12週間:279,800円 ・16週間:334,800円 【DMM WEBCAMP エンジニア転職】 ・短期集中コース:690,800円 ・専門技術コース:910,800円 ・就業両立コース:889,350円 【マケキャンbyDMM.com】 ・転職コース:330,000円〜 ・学習コース:165,000円〜 |
支払い方法 | ・銀行振込 ・クレジットカード |
「DMM WEBCAMP」は,株式会社インフラトップが運営する即戦力のスキルを身につけるプログラミングスクールです。DMM認定の現役エンジニア講師がサポートをし,プログラミングをはじめ,Webデザイン,Webマーケティング,動画クリエイターなどのコースが充実しています。
DMM WEBCAMP 学習コースには,「Javaコース」があります。
「Javaコース」では,Javaの基礎から応用,Spring Boot(Javaベースのフレームワーク。簡単な設定や自動設定により開発をサポートします)を学習し,Webアプリケーションを開発します。
侍エンジニア Java資格対策コース
運営会社 | 株式会社侍 |
受講スタイル | オンライン |
年齢 | 不問 |
主なコース | ・副業スタートコース ・Webデザイン 教養コース ・プログラミング 教養コース ・AIコース ・転職保証コース |
受講期間 | 4週間〜48週間 |
未経験 | 可能 |
転職支援 | あり(転職保証コース) |
転職保証 | 転職成功でキャッシュバック |
対応地域 | 全国 |
価格相場 | 【Webデザイン 教養コース等】 4週間プラン:165,000円 12週間プラン:287,100円 24週間プラン:396,000円
16週間プラン:473,000円 24週間プラン:649,000円 |
支払い方法 | ・クレジットカード ・銀行振込 ・分割払い |
「侍エンジニア」は,株式会社侍が運営するマンツーマンプログラミングスクールです。目的に合わせた学習プランとマンツーマン指導により,転職・副業・フリーランスを実現します。
侍エンジニア Java資格対策コースでは,Java資格(Bronze, Silver)取得を目指すことができます。
2018.09.14
侍エンジニアの登録後の流れ,面談場所,料金,評判・口コミなど徹底解説
「侍エンジニア」は、株式会社侍が運営するマンツーマンプログラミングスクールです。目的に合わせた4つのコースで未経験からでも安心して学習を進め...
CodeCamp Javaマスターコース
運営会社 | コードキャンプ株式会社 |
受講スタイル | オンライン |
年齢 | 不問 |
主なコース | エンジニア転職コース プログラミングコース Rubyマスターコース Javaマスターコース Webデザイン副業コース Webデザインコース |
受講期間 | 2〜6ヶ月 |
転職支援 | あり |
転職保証 | なし |
対応地域 | 全国 |
価格相場 | ・2ヶ月プラン:198,000円 ・4ヶ月プラン:308,000円 ・6ヶ月プラン:363,000円 |
支払い方法 | 銀行振込 クレジットカード 教育ローン(クラウドローン) |
「CodeCamp(コードキャンプ)」は,コードキャンプ株式会社が運営する完全オンラインのプログラミング個人レッスンです。現役エンジニアからスキルを学ぶことができます。
CodeCampは,「Javaマスターコース」があります。
「Javaマスターコース」は,Java未経験からWebアプリケーションの開発に挑戦し,WebのしくみやJSP/サーブレット,データベース連携などJavaによるWebアプリケーションの開発を学びます。
どのプログラミングスクールも選べないなら?
プログラミングスクールは学習の加速と深化を与えてくれますが,何らかの理由でスクールに通うことが難しい場合でも,あなたのJava学習を続ける方法はあります。それが自己学習です。
自己学習の方法とリソース
Javaの自己学習にはさまざまなリソースが利用可能です。以下にいくつかを紹介します。
- オンライン教材:無料で利用できるものから有料のものまで,Javaに関するオンラインのチュートリアルやコースは豊富に存在します。例えば, Udemyなどが提供しています。
- 書籍:書籍は深い理解を得るための素晴らしいツールです。特に『スッキリわかるJava入門』などのような定番書籍は,Javaの基礎から応用まで幅広くカバーしています。
- 公式ドキュメント:Javaの公式ドキュメントは非常に詳細で,Javaの各機能についての深い理解を得るのに役立ちます。学習につまづいたときは,公式ドキュメントを参照するようにしましょう。
自己学習とスクール学習の比較
自己学習とプログラミングスクール学習は,それぞれ異なる利点があります。自己学習は自分のペースで学べ,自分の関心のあるトピックに集中できる利点があります。しかし,一方でメンターからの直接的なフィードバックを得られない,モチベーションの維持が難しい,全体像を掴むのが難しい,などの欠点もあります。
一方,スクール学習では,専門的なカリキュラムに沿った体系的な学習,質問や悩みを共有できるメンター,キャリアサポートなどが得られます。しかし,費用は自己学習と比較して高くなる場合があります(もっとも独学でも書籍などの教材費はかかります)。
どちらの方法があなたの学習スタイルや目標にもっとも適しているかを考慮しましょう。
最終的にどのプログラミングスクールを選ぶべきか
あなたが最終的にどのプログラミングスクールを選ぶべきかは,あなたの目標,経済力,時間など,さまざまな要素により異なります。以下のポイントを再度確認しながら,最適な選択をしましょう。
スクール選びで考慮すべきポイントの再確認
- 教育内容とカリキュラム:Javaの基本から高度な技術までカバーしているか。プロジェクトベースの学習が行われているか。
- コストパフォーマンス:スクールの費用がその教育内容,サポート,リソースに見合っているか。また,支払いプランや教育訓練給付,返金保証があるか。
- 自分の目標とニーズに合うか:フルタイムで学べるか,キャリアサポートが充実しているかなど,自身の目標に合っているか。
あなたのJava学習への一歩を踏み出すためのアドバイス
プログラミングを学ぶ道は,時には困難で挫折しそうになることもあるかもしれません。しかし,一歩一歩進んでいくことで,その困難を乗り越えていくことができます。そして,それぞれの小さな成功が積み重なることで,大きな自信と成長につながっていきます。
Javaの学習においてもっとも重要なのは,「学び続ける姿勢」です。IT技術は常に進化し続けています。その変化に対応し,新しい知識を吸収し続ける能力が優れたプログラマーを作ります。
あなたが選ぶプログラミングスクールがあなたのJava学習における良いパートナーとなり,あなたの成長をサポートすることを願っています。